当日、午前中の9ホールも決してよい出来ではなかったが、問題は午後の9ホール。この日、三組で回ったが、我々の組が先頭だった。同組のメンバーはもちろん、他の組の人々も皆ティーショットを見に来る。そんな極度の緊張の中での第1打。あらゆる悪癖の中でも最も私を苦しめてきたヘッドアップがここで出た。打ったボールは強烈に右旋回し、OB。何も障害物がなかったらそのまま旋回し続けてもとのティーグラウンドに戻ってくるのでは、と思わせるほどの曲がり具合だった。あとはウッドもアイアンもアプローチも無茶苦茶。
あがってみれば過去三回のラウンドで最悪の148をたたいていた。
このように因縁深き山陽グリーンではあるが、悪かっただけに収穫も多かった。いろいろスイングに問題はあるが、まずはこのヘッドアップの悪癖を何とかしないと幸せなゴルフライフはあり得ないと言うことを痛いほど感じた。また、スキルに直結することではないが、普段開発センターで顔を合わせつつも部署が違うと言うことで殆ど話をしたことのない人々と親しくなることが出来た。これは大きな収穫である。
ま、そんな課題を感じつつ日々練習に励んできたが、今日は久しぶりに自分のスイングを動画で撮ってみた。場所はいつもの岡垣ゴルフパーク。今までも何度か動画を撮ったことはあったがそれを見返してなにやら練習の糧にするということはほとんどなかった。今まではボールが飛んだか飛ばなかったか、曲がったか曲がらなかったか、だけが全てでフォームなど気にしたこともなかった。動画を撮ったのも何となくためになるかも、という程度だった。今回は飛球線後方からと、構えたときの正面から、5~6球打つところを流して撮る。クラブもアイアン、ウッド、ドライバーと撮った。
いやぁ、「百聞は一見に如かず」とはこのことである。自分のスイングをじっくり見た第一印象は、「なんだかひどくぎこちないなぁ…。」自分がイメージしていたスイングからはほど遠く、もちろんテレビやDVDで見るプロのスイングには遙かに遠く及ばない。「う~ん……。」とうなってから気を取り直し、今一度、悪いところを詳細に見ていく。
①フェアウェーウッド
今日は5番を中心に打ってみた。スイング全体がぎこちないのは前述の通りだが、気になったのは2点。
・ダウンスイング→インパクト→フォロー の過程で右肘が伸びていない。
・ダウンスイング→インパクト→フォロー の過程で体重が左股関節に乗り切っていない。
ただ、ウッドはまだマシな方である。
②ドライバー
460ccのデカヘッドのクラブに替えて初の本格練習。クラブの事はさておき、スイングについてはウッドとほぼ同様の欠点が目に付いた。加えて、
・体を捻転させようとするあまり、トップでやや右膝が伸びることがあった。
③アイアン
今日は9番と7番を打つ。ウッドよりも顕著に出ている欠点は以下の2点。
・インパクトで体重が右足に多く残っている。
・フィニッシュでも体重が幾分右足に残っている。
体重移動に関しては、内藤雄二プロによると、
・アイアンではトップで右足に乗せた体重をインパクト以降、速やかに左足に移す。
・ウッドでは右足から左足への体重移動はアイアンほど急激には行わない。
とのこと。体重移動が上手くできない初心者のうちは、アイアンは上手く打てなくてもウッドはなぜかそれなりに打てたりすることがままあるとのこと。私がまさにそれかもしれない。
自分のスイングを見て、ここはいいかも!、と思った点もいくつかあった。
・テークバックでは、自分で思っていた以上に左肘がのびた状態で体が捻転出来ている。もうこれ以上、ムリにねじる必要はない。
・最悪の癖だったヘッドアップがだいぶ治まっている。インパクト後もヘッドが膝の高さを通過するくらいまではボールがあった位置に視線が残っている。この部分だけ静止画像で切り出したらちょっとカッコイイかも、とか思ったりした。
・ドライバーで無茶振りしなくなった。頑強なスライス癖も少し治まった。(その代わり、今までなかった左への引っかけが何回かあったけど。)
体重移動がうまくいっていないこと、フォローで右肘が伸びていないこと、などなどはいずれもまだボールの行方が気になるあまり、スイングがおろそかになっているためと分析した。対策は、フォームの正しさに重点を置いた素振りを繰り返すこと。ボールを目の前にしてフォームの正しさを忘れるようではまだまだ。「夜間、ホテルの部屋で鏡を前にして行った素振りが最も効果的な練習だった。」とは名手 ベン・ホーガンの言葉である。もう一度初心に帰って、「イヤ!」と言うほど素振りをしなくては。
ラウンド中の極度の緊張状態では、頭で考えてスイングすることなどまず出来ない。頼れるのは体が覚えたスイングのみ。頭がパニックになっても体が自律的に動くほどに刻み込む必要がある。
早送りにしたり、スローにしたり、コマ送りにしたり、いろいろやりながら自分のスイングをチャックするのって、意外と楽しい。客観的に現状(自分のスイングの善し悪し)を把握し、効果的と思われる対策を立案し、アイデアを実行に移す。そしてその結果を更に分析する…。こういった手順は普段会社で行っている研究開発の手順と何ら異なるところはないなぁと思ったりもした。
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