2009年9月19日土曜日

オヤジは早く帰りたい

 仕事を効率よく進めてなるべく早く帰宅する。というのが私の最近の課題。このミッションを成功させるためにはいくつかのコツがある。
①当日の仕事の最後に翌日の作業計画を綿密に立案する。そして箇条書きにする。
②朝は早く出勤して当日の作業を早めに開始。
③勤務時間中の休憩はほどほどに。

①が最も重要。出勤してからその日の作業内容を考えているようではオシマイである。しかし、周りを見回すとこのパターンが意外に多い。まあ、私は一人チームなので自分で考え、即行動に移れるが周りはたいてい複数人でチームを組んで仕事をしているから自分だけ即作業開始とはいかないという事情もある。しかし朝のツールボックスミーティングを最短で終えるためには各自がその日の行動予定を前もって決めておくことは必須である。また、翌日の予定を密に立てるためには中期、長期の計画もきっちり立てておく必要がある。中・長期の計画を自分一人で勝手に決めるわけにはいかないので普段から上司とのコミュニケーション(いわゆる報告・連絡・相談)を密に取っておくことが大事。
②については、朝のツールボックスミーティングが長引きやすいチームの人には特に勧めたい。私は始業前の一時間半前に出勤して作業の準備を整える。始業前だけでは時間が足りないと予想される場合には前日に可能な限りの準備をしておく。私の会社は8時半始業であるが、「ラジオ体操 → 掃除 → 朝の全体会合 → チーム毎のツールボックスミーティング」、の順で進み、実際の業務開始は9時前後となる。早朝に作業準備を進めておけば9時過ぎにはすぐに実作業に取りかかることができる。周囲を見回すと9時過ぎにようやく準備を開始して作業開始は10時以降というパターンも多い。ツールボックスミーティング後に必ず自販機で缶コーヒーを買って、たばこを一服しながら雑談をするというのを日課にしているというひどい人もいるがこのような「生活習慣病」を抱えていては早い時刻の退社はほぼ絶望である。
ちなみに、「作業、作業って具体的には何なんだよ。」と思われる方もいるかもしれない。私は研究開発を生業としているので作業準備とは、実験の準備を意味することが多い。具体的には実験環境の構築、即ち実験器具を設置したり、薬液を調製したり。薬液については可能なものは前日に調製し、使う直前に調製した方がよいものは調液のための計算をきっちりやっておき、必要な薬剤を準備するところまでを前日にやっておく。早朝に準備を整え、温度を上げる、温度をキープするなどの待ち時間をミーティングの時間に持ってくることができればベスト。
③については喫煙習慣がある人と無い人で状況がかなり異なる。たばこを吸う人は「ちょっと一服。」を口実に頻繁に休憩をとる傾向がある。たいていは数人で連れ立って休憩し、雑談するが一回の休憩で15分ほどは確実にロスする。これを日に3、4回やっていてはロス時間も馬鹿にならない。私は研究開発という間接部門に勤務しているが、間接部門はルーチン作業をやっているわけではないので時間のやりくりは比較的個人の裁量による部分が大きい。よって、休憩を多く挟んでルーズにやることもできるが、反面、努力次第でかなり効率よく作業することも可能である。私は迷わず後者を選ぶ。無論、夏期の作業における水分補給のための休憩など、必要な休憩についてはしっかり取るべきであり、私もそうしている。
 このような工夫によって私は何事もなければ定時である17時30分から19時頃には帰宅することができるようになった。毎日必ずこの時間帯に帰ることができるわけではないし、朝早く出社するのも楽ではない。遠くから通勤している人であれば尚更であろう。しかし、前の部署ではひどい時期には午前2時、3時は当たり前という時期もあり、ウツ病にもなった。そのころは23時頃帰宅してヨメに「今日は早かったね!」と言われていたのである。その頃に比べれば今は天国である。

 問題点もある。大きなものとしては周りとの乖離である。周囲の大半は私より遅く、始業時間ギリギリに出社してくる。これらの人々は私の早朝の事前準備のことは知らず、私が早く帰宅するところのみを見ているので、「何だ。ヤツは自分だけさっさと帰って。」という目で私のことを見る。「遅くまで仕事をするのはエライこと。」という価値観が色濃く残る我が社において早く帰宅するというのは、実はかなり勇気がいることである。連日連夜の徹夜勤務がたたって一年近く休職したとか、ウツ病になって退職したとか、その手の武勇伝(?)は飽きるほど耳にした。遅くまで働いて何をどれだけ生み出したかなどは問題ではない。ただ遅くまで仕事をすること、そのことが自体が貴重なのである。このような文化に何の疑いもなくどっぷり漬かっている人たちには私の早く帰宅するための工夫や努力などは無価値以外の何物でもない。面と向かって非難されたことこそ無いが、無価値どころか有害と考えている人もいる。
別に理解してもらう必要はなく、自分は自分、他人は他人なのだが、会社という組織に生きる以上、そう単純に割り切れない部分もある。仕事を円滑に進めるためにも周囲との感情的な摩擦はできるだけ避けたいところである。
 もう一つは不公平感。早く帰ることのデメリットは「残業手当が少なくなる。」こと。私は残業手当よりは退社後の私生活の充実を選んだのでそこは仕方がないと割り切っている(但し、ヨメは残業手当にも未練あり)。それにしても朝は始業時間ギリギリに出社し(遅刻の常習者もいる)、昼間は休憩を取り放題に取って、定時以降は昼間の遅れを取り戻すべく張り切って、残業手当はきっちり稼ぐという人たちを見ていると、「なんか、不公平じゃない?」と感じてしまう。こういう人たちに限って早く帰る私に「ちゃんと仕事してんのか?」などと難癖を付けてくるのだからやりきれない。
この人たちには当然の事ながら、
1. 昼間無駄な休憩を何度も取ることで働かずして給料をもらっている時間帯を作っている。一回15分の休憩でも積み重なれば馬鹿にならないのである。
2. 本来必要のないはず残業をすることで不当に残業手当を稼いでいる。
という点で会社に二重の損害を与えているという意識はさらさら無い。「効率よく仕事を進めて早く帰宅する。」という生き方は会社にとっても残業手当節減という意味で有益なのだが、上記のような社風なので全く評価されない。昨年末から今年前半にかけての世界的不況の時期には「無駄な残業は止めよう!」キャンペーンを展開していて、残業時間に関してはやたらうるさかったのだが喉元過ぎればなんとやらである。
言っても無駄なので会社の人とこの件に関して主張も議論もしたことはないし、しない。

 私はここまでして早く帰宅していったい何をやっているのか?
①知的財産管理技能検定 2級受験のためのお勉強
昨年3級を取得した勢いで今年は2級合格を目標に掲げたのだが、2級はさすがに難しい。しかも私が受験する今年11月の試験から、一部記述式が導入されハードルがさらに高くなった。
資格試験合格を目指して自己啓発に励むと言うことを、会社はそれほど高く評価はしない。ではなぜ挑戦するのか?半分、趣味のようなものである。
②子供たちを風呂に入れる
上の子(小学3年生)は当然自分一人でお風呂に入ることができる。が、ちょっと油断すると1分くらいであがってくるので、「ちゃんと洗ってるー?」と時々牽制する必要がある。下の子(幼稚園の年長組)は、自分で頭も体もちゃんと洗えるが、安全上の配慮から一緒に入ってあげる必要がある。ヨメが難病HAMで常に体調不良なので子供を風呂に入れるという一見たいしたことなさそうな事でも助けてあげなくてはならない。お風呂から上がったら子供たちの話を聞いてあげたり、質問(クロコダイルとアリゲーターはどう違うのか、といった類)にこたえてあげたりする。
③パッティングの練習
勉強して、子供を風呂に入れたらもうそれほど時間は無いのであるが、余裕があればマットを引いてパッティングの練習。
④ヨメと語らう
難病を抱えるヨメにとっては「愚痴を言う」ということはメンタル面で非常に重要である。日常、愚痴を言う相手は私しかいない。私はヨメの愚痴をしっかり受け止める必要がある。現状、治療方法が無い病気を抱えているヨメに私がしてあげられる事は愚痴を聞くことくらい。また、体がキツイにもかかわらず家事、育児をきちんとこなそうとするヨメにブレーキをかけてあげる必要もある。

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