2011年4月4日月曜日

「やめないよ」

 三浦知良さん「やめないよ」を一気に読了。

先日のJリーグ選抜 vs 日本代表のチャリティーマッチで久々にカズダンスを見てしびれてしまった。

元来ヘソマガリなのでテレビで話題になった人の本などこれまで絶対に手に取ることはなかった。
しかし、仕事でも陰々滅々、趣味のゴルフもふるわず、もうなんだか人生、どうでもいいやって感じで、自分が今後どの方向に進めばいいのかわからず、どこに軸足を置けばいいのかわからず、自分の今までは何だったんだと思うだけの毎日。
とにかく何か元気が出るようなきっかけが欲しかった。

ついでに、ではなく、自ら書店に足を運んで本書を買ってきたわけで、我ながらよほど元気が欲しいのだなぁ、とつくづく感じる。

一気に読了、というだけあって、今の私にはカズさんの言葉の一つ一つがズンと心に響いてきた。Jリーグ草創期にヒーローだったカズさんを私はそれほど好きではなかった。
特に理由があったわけではないけれど、同年代でありながら時代の寵児であったカズさんに対して身の程知らずにも嫉妬心を抱いていたというのが正直なところだろう。

その後、多くの人がご存じのように、カズさんはフランスW杯の代表から漏れてしまう。私も含めて「カズの時代も終わりか」と思った人は多いはず。実際、その後カズさんは一度も日本代表に返り咲いてはいない。
しかし、ここからがカズさんの真骨頂。スポットライトがあたろうが当たるまいが、関係ない。カズさんは常に全力での努力を怠らなかった。
誰もが、選手としてのピークは過ぎたと見なしてもそんなことにはお構いなし。
過去の栄光にも全く興味はない。その気になれば引退して楽に優雅に暮らすことも出来るにもかかわらず。
周りの評判や評価がどうであろうと、常に90分、フルに走り続けられる体を維持し続ける。
「サッカーが好きだから。」、「いつまでも現役のプレーヤーでいたいから。」、文字にしてしまえば簡単そうに見えるが、自分の好きを貫くためにカズさんが行っている努力は並大抵ではないことが本書を読めばよくわかる。

あとがきでカズさんはこう書いている。
「この二月で僕は44歳になる。本書のプロローグにも書いたけれど、自分の中では、サッカー生活に終止符を打つ気持ちはさらさらない。サッカーを続けるために身体のケアもやめないし、練習もやめないし、試合出場への意欲も捨てない。『やめないよ』は、そんな僕の決意の表れでもあるわけだ。」


僕はこのタンカにシビれた。

僕の悩みは他人から見れば小さいモノかもしれないが、自分の中ではどうしようもなく持てあますほど大きく、重い。
本書を読んだからといって一気に雲散霧消はしない。
でも、同年代のカズさんのこのかっこよさはどうだろう。
及ばずながら僕も少しは前に進めるよう頑張ってゆきたいものだ。

本書の言葉を借りるなら、
「考え、悩め。でも前へ出ろ。」
「失敗して、人生のレールを踏み外すときもある。そのときも、フラフラでもいいから止まるな。」
元気が欲しい人にお勧めです。

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